屑屋の日々



痒い所に手が届かない

夢の中で布団に包まれながら、寒い寒いと苦しんでいたのですが、起きたら本当に寒くて二重に吃驚です。
別に夢の中でまで苦しまなくたっていいじゃないか自分。
東京の気候は変動が激しくてさっぱりです。
寝る前は暑苦しかったのに!

さて、今日のPC復旧作業はいかに大容量HDDをOSに認識させるかです。
使いものにならなくなったHDDはぜーんぶ取り外して、新品のSeagate君に頑張ってもらうことにしました。
前回同様MSNの作業手順に従い、SP4の導入及びレジストリの開放を行ったのですが、さーっぱりシステムが認識しやがりません。
困ったので、同系のマザーを使用している方が同様の悩みを抱えていないかGoogle神のお告げをたずねたところ、某口コミ掲示板で大容量HDDについて書かれてる内容を発見しました。
それを見ると、どうやらマザーに同封されていたアプリケーションCDのバージョンが問題とのことで、別の同系例マザーに付属しているソフトウェアを使うといいとのこと。
んー、何でしょう。これはまた秋葉の中古ショップで探してこいってことなんでしょうか。
そんな見つかるかどうか解らないものを探すより、大人しくHPから旧パージョンのソフトウェアを探すことにしました。
解りにく~いHPを辿りに辿り、ようやく見つけたソフトウェアをインストールしてみると、これが見事に成功。
システムは無事320gを認識することができました。

しかし、何故こんな事が起きたのだろうと、付属のCDの中身を一つ一つチェックしてみたろころ、最初にオートブートでインストールされるBios自体のソフトの中に――






XPのRAIDシステムが自動でインストールされるようになってました。



おい!
そりゃWin2kじゃ不具合の一つも起きますわ。
まさか認識されなかった容域をRAIDでも使ってたんでしょうか。
そんな事はないでしょうが、オートブートするなら、そこで一言断りを入れろと声を大にして言いたいわけです。

あー、もう二度とこのメーカーのマザーは買わないだろうと心に誓った一日でした。
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# by littlelaughmaker | 2007-05-26 00:50 | コンピュータ

G線上のトリアージ

コマンドからフォーマット打ってもどうにもならないHDDの蘇生は、もはや物理フォーマットしかないのか、そんな面倒なことする位なら新品買って来るわぁぁぁと、今日も今日とて秋葉原。

いやー、今安いですね、HDD。
まさか320Gが8000円を切る勢いだったとは露知らず、思わず勢いで2台購入するとこでした。
しかし、どこの店に行っても、取り扱ってるのはHITACHIとSeagateばかりで、我青春のMaxtorは一体どこに消えたのか。
ああ、だからHDDすぐ壊れるのか、とメーカーのせいにして一納得。

平日にあまりカオスな空間にいるのもあれなので、目的のものを購入したらさっさと帰りました。
だから外人さん、カメラアングル低いって!

家にたどりつき、早速フォーマットをしてOSをインストール開始。
いい加減Win2kは卒業するべきなのかなと思いつつ、VISTAなんぞ誰が買うんだといまいち新OSの存在意義がわからない今日この頃です。

これ以上問題が悪化するのもきついので、残ってた無事なドライブも含め全フォーマァァァァット。
しかして、無事にインストール終了。
こっからドライバー入れていくのがだるいんですよねぇ。
しかも、Win2kだと大容量HDD認識の壁を突破するのに、SP入れたりレジストリいじったりと、久々の作業なので行程順序をど忘れしてて、時間がかかりました。
全作業を終了したのですが、何故かHDDが127G以上を認識してくれません。
あー、やっぱりマザー対応してなかったのかなぁとBIOSの方で確認してみたのですが、こっちではちゃんと320Gで認識してる模様。
んー、おかしいな。
手順間違ったかなぁ、もう一度OS再インストールしてみるかなどど考えつつ、そういえばDドライブのフォーマットがまだだったので、こっちの方を先に終わらせることにしました。




あれ?
フォーマットに失敗するんだけど…。
嫌な予感がするのでシステムからドライブの状態を確認してみると――。




ドライブが危険が状態にあります。




うん、こっちも壊れたのね。
流石Maxstorの信頼度は違いすぎた!

その場で取り外して裏の畑に埋めてやりました。フンガー。
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# by littlelaughmaker | 2007-05-24 23:50 | コンピュータ

イレーサー

相も変わらず関東の気候には慣れません。
何でしょう、この真夏日和は。
思わずアロハシャツを着て出社するとこでした。
まだ早いよせめて6月まで我慢、と思いつつそんなもので出社することがそもそも間違ってることに気づけ私。


汗だくで帰宅した後、汗も引かない内にPCのセットアップだけでも済ませようとPCを分解分解。
あー、CPUに汗が落ちた――この時点で挫けそうでしたが、何とか踏ん張ってマザーボードを取り付け。
電源を入れてみると見事に起動を果たしました。
昼間もしかしたら電源が寿命ではという心配も杞憂に終わって一安心。
他のパーツも順調に取り付け…って日本で発売する商品なんだから、説明書くらい日本語で書いてほしいもんですね、解りづらいったらありゃしない。特に電源周りが!
通っててよかった駅前留学で何とか取り付けを終了し、通ってはいないんですが、それでも無事OSの起動を確認したのでここで二安心。
一応OSは起動するのですが、やはりどこか不安定なものを感じ、というか意味不明がエラーがいくつか発生したので、OSの再インストールの必要性がでてきました。
本当はクリーンインストールが一番なのですが、貧乏性な私はデータを飛ばすのが嫌なので、何とか上書きインストールで済まそうかと四苦八苦。

紆余曲折を経て何とかインストール自体は終了したのですが、デバイスを色々いじってるうちに、デバイスのインストールを失敗したり、再起動するともの凄い数のエラーを出されたりと、こりゃやばいはと背中に冷たいものを感じました。

しょうがないので素直にフォーマットしてクリーンインストールしなければ――でも、その前に大事なファイルだけ別のドライブに移しておくか、などどまた貧乏性を発揮したのが間違えの始まり。
セーフモードで起動したので、データを保護する作業を繰り返し――この時点でHDDから異音がしてやばい予感はあったのですが――よし終わったぞとフォーマットをかけてみた所、画面に映し出されるブルースクリーンの文字。
それは…





HDDが物理的に壊れています。





今日はもう寝よう\(^o^)/
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# by littlelaughmaker | 2007-05-24 00:00 | コンピュータ

探し物は何ですか

そんな訳で壊れたマザーボードを買い換えようと、Let's in 秋葉原へGo。

仕事帰りによってみたんですが、駅前にメイド服のお姉さんが闊歩していたり、それを遠巻きに写真を撮ってる外人がいたりと、相変わらず中々にカオスでした。
せめて日本人じゃないのかと、そこの黒人カメラアングル低いよ何やってんの!
いつも思うんですが、公然と下から盗撮できる日本というか、あの街は何かおかしくはないんでしょうかね。
都知事、もうちょっと頑張って!

そんな状況を横目にPCショップを一通り回ってみたんですが――やっぱ、ないですね、適合するマザーボードは。
Socket478にAGP8xなんてMにも程がある縛りは時代遅れもいいとこ。
事前にネットでいくつか検索もしてみたんですが、これがまたyahooオクにしかないんじゃないかという始末。
秋葉を回って見つからなかったら、直接会社から取り寄せるか全パーツ買い換えるしかないのかなと半ば諦めつつ、2時間程彷徨ってみました。

途中途中Pen4対応マザーというものを幾つか見かけ、店員さんに現状の対応を聞いてみたところ、使えますよーとのこと。
これはいけるかな?と一瞬思いましたが、何せこのCPUを買ったのは4年も前の話。
相性問題うんぬん以前に、試しで購入することのリスキーさは計り知れなかったので、駄目もとでもう1時間探索してみました。
すると、九十九電気で棚の奥底から一台の光を発見。



ELITEGROUP P4M800PRO-M478。



聞いたこともないメーカーで怪しい雰囲気が全開でしたが、これ以外にsocket478対応マザーは見つからず、値段も手ごろということで妥協しました。
後は初期不良がないか祈るのみ。毎回パーツを買うごとに祈ってますが…。
いろんな意味で秋葉を満喫した一日でした。外人さんヤバイまじヤバイ。



あー、大容量HDD対応してるかどうか確認するの忘れてた…。
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# by littlelaughmaker | 2007-05-22 22:08 | コンピュータ

母よ、さようなら。

人間色々忙しいと、不必要なものから切り捨てていくものですね。
まーた暫くほっといたこの日記も、何か事件性がないと書いていられないというか、ネタがでなくて辛いだけというか。
そんなある日に訪れた突然の怪事件とは…!







…またPCがぶっ壊れました。





早いよ、早いよGIGABYTEさん!


前回修復してから、まだ一年経ってないはずなんですが…出来の悪い子ほど可愛いものです。
まぁ、前回の反省から問題点を見つけるのには苦労しなかったのが幸い…なのかどうかは考えどころ。

今回は、朝起きて電源を入れたら急にうんともすんとも言わなくなったところに始まり、しょうがないからパーツを全部取り外しマザーだけにして電源を入れても1秒で電源が落ちると…よし、じゃあCMOSをクリアーすればいいんだろって駄目かよ!ああ、もうこれは…



ま た マ ザ ー が い か れ た か 。



ちょっと奥さんいい加減にしてくださいよ。
流石2004製のマザーは信頼度が違いすぎたというかなんと言うか。
コンデンサーの電源が切れましたか、そうですか。

修理にもってくのもだるいので、原因が解明して3秒でマザーを買い換えようと思い至りました。
マザー変えると設定が面倒臭いんですよねぇ…ああ、頭が痛い。
そして悩み所がもう一つ。




今時socket478のマザーなんて果たして売ってるのだろうか…?



現状のPCパーツ事情がさっぱり解らない今日この頃でした。フンガー。
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# by littlelaughmaker | 2007-05-22 00:14 | コンピュータ

3000点

生きてるって何だろ生きてるってな~に。

「なんだって、人々は、多くのものを、たったひとつきりの世界から期待しているのだろうか!
しかも、その世界は、もともと、そのなかで、ほとんど全ての人が、単に、生きているだけの場所に過ぎぬではないか。
もっとも、彼らは、いまだに、ピストルで自殺する決心がつきかねているからであろうが!」

(「自殺について」 ショーペンハウエル)

淡々と続く毎日がつまらないと感じた時によく読み返す本なんですが、読み返すたびにその都度新しい感覚を覚えます。
年齢の経緯に伴う価値観の相違か、果てまたその時の気分か。
例え自分が幸福の絶頂にあろうとも、自分の死、または意識的に生きている事についての命題は、どこまでもついて回るでしょう。
ふと、足を止めて空を見上げる時、満員電車の扉の窓に自分の顔が映った時、雨の日に持っていた傘を畳んで歩く時、ほんの何気ない瞬間瞬間に、生きている事に対する”何故”という問いかけが存在します。
禅問答だと解ってはいても、空白した意識を埋める為に、無作為な空想が必要なのではないかと思うのです。

「しかし、大概の人間は、樹の枝についたまま腐ってしまう山査子のようなものだ」
(メフィストフェレス)

人間が考えうる苦痛から開放される為には、人間以外の存在に成るしかないのでしょうか。



はらたいらさんがお亡くなりになってしまいました。
訃報のニュースを見た時、TVにかじりついていた頃、クイズ番組などでよくご拝見し、楽しませて頂いた思い出が、それこそ走馬灯のように思い出されました。
時間の流れは確実に進んでいて、いつか自分も生きている事から離れていくのだろうかと思うと、それが自分の選択であれ避けえぬ自体であれ、結局は同じ事なのではないかと思ってしまいます。
生きている事は、所詮シナプス神経電位の瞬きに過ぎないのか、神の囁きを聞き取ろうとする徒労なのか。今も昔も思考の迷路を抜ける事ができません。もしかしたら一生抜けれないのかもしれません。

いずれにしても 老いゆく齢と 経てきた過去とが 手を取り合って 人を死に導きもし また 人に悟らせもする
これほど苦しく これほど永く 捜し求めた その後に おのが障害のすべては 誤りにみちていたのであった と

(バイロン)

氏の人生について語るべき言葉を持ち合わせてはいない自分ではありますが、ご冥福をお祈りして病みません。
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# by littlelaughmaker | 2006-11-12 17:30 | 雑記

南の島からやってきた~

最近というかもう結構長い間インターネットラジオにはまってます。
ラジオは昔から好きだったのですが、チャンネル合わせる手間の面倒くささと、場合によってどんなに微妙せいても消えない雑音、時々番組に割り込んで聞こえて来るハングル放送に嫌気が差してとーんとご無沙汰でした。
春先に引っ越して光回線に切り替えたのを機に、IEに初期登録されていネットラジオを、PC作業する間聞いているのが日課になりました。
取り留めのないDJ談話も、掘り出し物の新曲も、世間の話題から離れまくっている自分には何とも新鮮な味わいでした。
まぁ、作業に集中していると殆ど内容を理解できませんが、何でもいいから音が欲しい時にはTVをつけるより有意義であると思います。
最近のTVに面白さを全く感じられなくなったのは、いい加減年なのかなぁとしぼみます。

さて、やんごとなしに聞いているインターネットラジオ何ですが、友人のお勧めで聞き始めた番組に初聞から心を捕まれ、ずっと追いかけている番組があります。
インターネットラジオステーション<音泉>という所にあるうたわれるものらじおという番組です。
この番組、24(twenty four)で主人公のジャック・バウワーに声を当てていらっしゃる小山力也さんがパーソナリティを勤めているということで、シリーズが続くたびに睡眠時間を削って夜中の放送を見ていたり、時には24時間耐久ぶっ続けでワンシーズンを見ていたりした自分には、あのジャックの中の方は一体どんな方なんだろうかと興味を半分に聞いてみたところ、これがまた大爆笑。
もう一人のパーソナリティの方と、これなんて中学生日記?ばりのドタバタ恋愛劇を始め、ほんのちょっとした談義を聞いているだけでもこみ上げる可笑しさに耐えられなく、たまにずっとにやにやしてしまうので、人様から見たら気持ち悪い事この上ありませんね。
某所でも話題になったり、この番組一つで音泉があるサーバーがパンクしたりするほどの人気番組だったみたいで、色んな意味で驚きでした。
番組の元となるゲームに関しては、学生時代友人がPCでプレイしている所を見たことがあるのを思い出しました。SRPGぽかったので、わざわざPCで時間かかるゲームやるくらいなら他のコンシューマーでもした方がいいやと疎遠でしたが、番組を面白く聞く為だけにPS2版買ってもいいのではと思う自分がいたりします。もう手遅れですね。
番組進行に関しては台本もあるのでしょうが、何ともパーソナリティのお二人が幸せな結末になるように応援してしまいます。
音泉ディレクターに巧く踊らされていたってこの際いいか、いいやね。








そういや24のseason1はまだ見たことなかった…アッー。
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# by littlelaughmaker | 2006-11-07 20:45 | 雑記

赤い靴

たまたま行った古本屋で戦争・憲法と常備軍(上田耕一郎)を見つけ、共産主義視点での国防というものを見るいい機会と思い購入したみたのはいいんですが、読み始めて30分で本代105円返して欲しくなりました。

「憲法九条をとりはらおうという動きの真の目的は、アメリカが地球規模でおこなう介入と干渉の戦争に、日本を全面的に参戦させるために、その障害になるものをとりのぞくことにある。」(対米追従の憲法)

元々九条はWWII後のアメリカに対し、日本が直接的攻勢を掛けない為にGHQが作ったセーフティだということは解っているのですが、それを後生大事に60年も保持してきたのが想定外であり、憲法改正に対し米国側から干渉があったとは聞いたことがありません。
そして安保理が表面上とは言え機能している限りにおいて、国際社会への貢献としての戦争行為が必要悪であることは偽善ではないはずです。
この方は湾算戦争で日本が何故非難を受けたか解っていると思うんですが、九条という理想の旗の元に、他国の軍人がいくら死んでいっても関係ないのでしょうね。他国と言わず、現状においては自衛隊そのものが理想の為の犠牲者ですが。
近代戦闘において専守防衛など何の役にも立たない事は、現場の人間が一番よく知っていると聞きます。
通常弾頭であれ歩兵戦闘であれ、一発受けてから反撃などナンセンスです。打撃力が防御力を圧倒的に凌駕している現状では裸で極寒の中に立っているのと同じです。
だからこその抑止力であり、先制攻撃論であり、外交であるはずで、九条があるから日本は絶対に安全だというのは、最早宗教でしかありませんね。

そして題材に取り上げられている常備軍という考え方なのですが、憲法改正により自衛隊が常備軍になることで、国民全体が有事において軍事を強制される危険性を問いています。
戦国時代の農民じゃあるまいし、竹やり持ったら一兵卒なんて咄家のネタにもなりません。
例えば戦闘機のパイロットはピアニスト並みの修練を要求される話があります。この他にも近代戦の専門家というものは、何年もの訓練と学習を要求されたスペシャリストとしての存在であり、そこに民間人が立ち入る隙があるとは思えません。
近代兵器の複雑化とコストの高騰が、コンパクトな軍隊を要求した時、傭兵ですら不要と言われる時代に民間人に何ができるでしょう。
これだけならいいのですが、理論が進むと、自衛隊の解消と常備軍なき国家の創出から、自衛隊の解消はアジア情勢の安定化への道、と進んでいきます。
軍隊のない国家こそが21世紀に目指す道。
フィクションの世界の話をしているのでしょうか、ここまで来て読むのを止めました。
それって国防を全部米国に任せようと言うのでしょうか。いや、基本姿勢は反米っぽいので、これは完全に日本から武力を取り除きたいのでしょうね。
そうすればアジアは平和だと、なるほど。





a0074961_20315042.jpg






隣の国が何してるか分かって言ってるのでしょうか。
チベットやウイグルは言うに足及ばず、フィリピンが一旦追い出した米軍をもう一度呼び戻した事の次第や、尖閣諸島等、領土的野心を持った国が隣にいるのにも関わらず防衛力を捨てようと言うのでしょうか。
今極東から軍事力が消えたら、あっという間に日本は攻め込まれると思うんですが。
それは絶対の確証では言い切れないにしろ、1%でも可能性がある限り考えるのは政治家の責任ではなかったかと思います。
国民の生命と財産を守るのが国家としての成り立ちである限りにおいて、投げ出していい問題ではないはずです。
人類全体が単一の性善説の中に存在しうる前提の中でならば、理想も現実味を帯びるのでしょうが、今もってファンタジーでしかありえませんね。
別視点からの一考としては優秀な本なのかもしれませんが、何分理解不能な点が多すぎるので、50年くらい封印してから読み返してみようと思います。
その時には評価が逆転する事があるかもしません。
まぁ、笑い話にもなりませんね。
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# by littlelaughmaker | 2006-11-06 20:18 | 時事

無題三題

「階段」

長い苦難と試練の果てに、冒険者は最後の財宝にたどり着いた。
後は見上げるばかりの階段を登るだけ。
意を決して階段に足を踏みかけた時、頭上から声が響いた。
「この階段は登る者の寿命を一段につき一年、その者が死ぬまで奪うであろう」
冒険者はうろたえもせずこう切り替えした。
「この階段のせい死んだら地獄に落ちるのか?」
「そんな事はない。もちろんお前が今まで悪事ばかりして来たというなら話は別だが」
「そうか」
すると冒険者は淡々と階段を登り始めた。
「話を聞いていなかったのか?そのまま登り続ければお前は死んでしまうのだぞ」
「私は放蕩者であっても悪人ではなかった。だが、この先生きてゆく中で、悪人になって地獄に落ちるかもしれない。それならば、今いっそこの寿命が尽きて天国へ行くか、生きているわずかな間でもあの財宝を手にする方がいい」
一歩一歩顔に皺を刻ませながら、冒険者は財宝に近づいて行く。
「変わり者め。天国はもう一杯なのだ。お前のような者を入れる席など勿体無いわ」
そう言い残すと頭上からの声は消えてなくなり、階段を登るごとに感じていた脱力感はなくなった。
冒険者は何食わぬ顔で階段を登りきり、求めて来た財宝に接吻をするのであった。



「秘密」

廃れたアーケード街を抜け裏路地に入ると、そこには連日買い物客で行列が賑わう噂の肉屋がある。
人気の秘密は、滴る脂肪をつけた極上の霜降り。
ブランド牛豚引け取らぬその不思議な味わいは、一度食べたものを虜にして離さない魅力があり、しかも格段に値段が安いともなれば、誰もが買い求めるだろう。
だが、この店には誰もが知っていて、知らない事がある。
こんなに美味しい肉を、どこから仕入れているのか。
こんなに美味しい肉が、どうしてここまで安いのか。
連日並ぶ買い物客が、日ごとに一人また一人消えていくのを咎めてはいけない。
そして、時々店の裏に平日休日問わず隠れてゴミ収集車がやってくる事を知っている者が居ても、何も話してはいけない。
行列が短くなるのだ。
あの何とも言えない肉の味を、誰に阻まれるとなく今夜は存分に味わえるのだ。
それ以上に大切な事があるだろうか。
この店の店長には買い物客に内緒にしている事がある。
だがそれは、誰もが知っていて誰もが知らない、公然の秘密なのだ。



「少年」

小学生の頃、大人になるのはまだまだ先だと思っていた。
中学生になった頃、大人になる為に通らなければならない道を考えていた。
高校生になった時、大人になどなりたくはなかったが、お前は大人になるのだと背中を押す声が聞こえていた。
大学生にもなると、自分はもう大人になったのかなと漠然と感じていた。
社会に追い出されると、毎日の生活と多忙な仕事に追われ、考える事をやめてしまった。
やがて誰かを愛する事を知った時、自分は大人になってもいいのではないかと思うようになった。
そして子供が生まれたことで、自分はとっくの昔に大人だった事を知った。
月日が流れ、自分の体重に疲労を感じた時、唐突に離婚の話を持ち出された。
全ての責任から開放された事で、これでも自分は大人なのだろうかと疑問を持つ事になる。
病室のベットの上で、独り空を眺める孤独を噛み締めた時、老人はまだ自分は少年なのではないかと思い知った。






前回小説っぽいものを書いたおり、【10分で読める小説大賞】というページを見つけたので、その中の題材から散歩中に思いついた話を推敲もせず書いてみました。
テーマを前面に出すという厚顔っぷりに加え、内容が無いような物も、どっかで聞いたようなブラックな話も、全てが自分の拙さとして表れていて何とも言えません。
でもまぁ、こう言った短い話は考えていてとても楽しいので、機会があったら書いていきたいですね。
昔星新一を読んだ時、あれだけの文字数の中に、こんなにも物語を詰め込む事ができるのかと感動した事があります。ショートショートは憧れではありますが、少ない文字で読み手に想像力を書き立てるような文を書くの難しいですね。
長々したプロットを考えなくてもいいのは精神的にいいものでしたが、読み返して見ると全部200字もないような…まぁ、イイカー。
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# by littlelaughmaker | 2006-11-05 15:48 | 小説

ねずみばあさん

僅か半径十数メートル四方の箱庭が、自分の世界の全てだった頃の話。
午睡の時間を設けられた私たちは、寝る前に用意された様々な物語を子守唄にしていた。
その中の一つ、今もおぼろげながら記憶に残る登場人物の名前がある。

”ねずみばあさん”。

どんな話だったかは忘れてしまったが、この”ねずみばあさん”の名前だけは今でもしっかり覚えている。
投影機に映された絵本と共に、おどろおどろしい効果音と語り部の声は、とてもその後の睡眠を約束してくれるものではなかった。
締め切られた部屋の暗さは彼女の存在を強調させ、私たちは只布団の中で震えるだけで、目を閉じるだけの無作為な時間が過ぎるのを待つしかなかった。

しかし、暗闇の時間が終わりを告げても、彼女が私たちを解放することはなかった。
建物の入り口に設置されていたボイラー室。
幼心の好奇心を刺激するその部屋は、誰が始めに言ったのか”ねずみばあさん”が住んでいる部屋であるとされ、無邪気な傍若無人達をして近づくことをさせなかった。

あの部屋に入ったら”ねずみばあさん”に捕まって押入れの世界に連れて行かれるんだ。
誰かが囁きかける物語は、いつしか私たちの世界の真実となった。


箱庭から旅立つ日が近づいた頃、私は彼女の夢を見た。
夢の中で私は、箱庭から歩いてすぐの所にある寺の前に佇んでいた。
目の前には何の為に建立されたのであろう、鉄を固めて聳え立つ大きな大きな塔。
まるで汽車を先頭から地面に突き立てたようだ。
私はこの建物を見る度にそう思う。
ふと息苦しさを感じた私は、目の前にある塔の硬く閉ざされた扉がいつの間にか発光しているのを見た。
その瞬間、熱い風と共に押し広げられる扉、中には荒れ狂う炎の煉獄。
塔全体が内部から燃えていた。
煙と炎が天辺から鼻の先までうねりを上げている。
体の重さを認識した時、動くはずのない扉が轟音を立てながら私に向って迫って来た。
私は、動けない。
余りの恐怖故か、炎の美しさに見とれていたのか。
やがて扉が私を飲み込んだ時、私は炎の中に一転の染みを見つけた。
それは決して消えないインクのように全体に染み出し、そしていつしか形を作る。
染みが、一瞬笑った気がした。
その顔は――そうだあれは”ねずみばあさん”。


まだ夜も明けない中、汗だくで目を覚ました。
荒い息を整えながら、あの塔は”ねずみばあさん”のお墓なのかと、理由もなく思った。

箱庭を旅立つ日、私の足はボイラー室に向っていた。
前まで感じていた恐怖は幾分和らぎ、震える心と足は、もう私の中にはなかった。
初めて入ったボイラー室の中は、無機質な音を立てる機械とメーターの動きだけがそこにあり、あれほど会うことを拒んでいた彼女の姿はどこにもなかった。
私は恐怖を乗り越えた誇らしさと、ほんの少しの寂しさを感じながら、ボイラー室を後にした。

それから二度と、彼女に会うことはなかった。









先日郷里の事に触れたので、昔体験したちょっと不思議な思い出を書き連ねてみました。
何とも懐かしい思い出でしたね。
この”ねずみばあさん”の話は、通っていた保育園の保育士の方が考えたオリジナルだとずっと思っていたのですが、「おしいれのぼうけん」という有名な話だったみたいですね。
只の怖い話だけじゃなかったような覚えもありますが、どうにも”ねずみばあさん”の怖い部分だけが、子供心に残っています。
機会があれば、是非原本を手にとって読み返してみたいものです。
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# by littlelaughmaker | 2006-11-04 08:58 | 小説


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